わくわくで盛り上げる！ トゥクトゥク買い物サポート 方南銀座商店街

Cマガジンコラムニストの川畑亮輔さんが地域の買い物サポートに参加しています。

その川畑さんから「トゥクトゥク（タイで普及している3輪自動車）で送迎をしているから、是非、見に来てください！」との連絡がありました。

 

さっそく、ドライバーの川畑さんと買い物サポートを運営している方南銀座商店街復興組合の齋藤 優さんにお話を聞きに行きました。

 

 

川畑亮輔さん

1988年生まれ。Cマガジンコラムニスト。コラムはこちら

現在はスタジオ カワ坊を方南町で開設しパーソナルトレーナーとして活躍中。

トゥクトゥク買い物サポートのドライバーとして参加している。

 

齋藤優さん

「最高でもなく最低でもなく、齋藤です！」

方南銀座商店街復興組合

有限会社i.h.s代表、映像制作、飲食店、自然食品販売、お化け屋敷、トゥクトゥクレンタカーなど幅広く手掛ける。わくわくの仕掛け人。

 

 

方南銀座商店街 トゥクトゥク参上！

 

東京メトロ丸の内線 方南町駅2番出口を出てすぐ右にある方南中央通りの入り口で川畑さんと待ち合わせ。待ち合わせ時間になると、方南通りから軽快なエンジン音と共に、カラフルな車両が右折してきます。

 

 

利用者さんを待ちながら、ドライバーをしている川畑さんにお話を伺います。

 

 

 

――トゥクトゥク！すごいカラフルで目を引きますね！簡単にどのような活動なのか教えて下さい。

 

川畑さん：目立ちますよね！笑

歩いて買い物に行くのが難しい方を対象にご自宅から方南銀座商店街まで無料で送迎しています。月曜日から木曜日の11:00から15:00です。電話やLINEで予約を受付けて、お迎えに行って商店街で買い物をした後にご自宅にお送ります。

 

 

――トゥクトゥクでの送迎は普通の車とどのような違いがありますか？

 

川畑さん：とにかく目立ちますので、止まっていても通りすがりの方が話しかけてくれて、コミュニケーションのきっかけになります。ドアがなく外との隔たりがないせいか、目が合った方と会釈したり挨拶することがよくあります。普通の車ではありませんよね。

 

 

川畑さんと話していると、通りすがりの方が興味を持たれた様子で、

「目立ちますね！」と話かけて下さいました。

 

 

川畑さん：このように、コミュニケーションのきっかけになることが多いです。

予定していたご利用者さんが来られないので、しげくにさん、インタビューする場所まで乗って行きますか？笑

 

――「是非！お願いします！」

 

 

 

――（トゥクトゥクに乗りながら）開放的で街の様子が見に入りますね！

 

川畑さん：そうなんですよ！囲われてなくて、スピードもゆっくりなので、いつもの街が少し違って見えます。

 

目的地に到着！

次はトゥクトゥク買い物サポートの企画者で方南銀座商店街復興組合の齋藤優さんにお話を伺います。

 

方南銀座商店街を盛り上げたい！

 

 

――買い物サポートを行うきっかけはなんだったのでしょうか？

 

齋藤さん：方南銀座商店街をもっと盛り上げたいというのがきっかけです。

私は方南町でピザ屋をしているのですが、飲食業の知り合いなどから、「もっと、広い店舗でやった方が」とか「もっと都心でやらないと儲からないよ」とかよく言われるんです。

 

でも、私の感覚では、もっと方南町に人が集まるようになればそっちの方が面白いし、周り回ってお客さんも来てくれるようになるな、と思っていて。

 

杉並区の商店街補助金事業の中に買い物弱者支援事業というのを見つけて、「はい！はい！やります！やります！」という感じで手を上げました笑

 

ご高齢の方とか、足の不自由な方、妊婦さんとか、小さいお子さん連れの方とか、もっと気軽に商店街に来てもらいたいですよね。

 

 

コロナ禍でもトゥクトゥクは手を振り合えた

 

――なぜ、車ではなくて、トゥクトゥクだったのでしょうか？

 

齋藤さん：面白そうだからです笑

この補助金事業をする前から私の会社でトゥクトゥクを3台を所有していましてそれを使っています。

 

小さなお子さんがいる親御さんとか、外食するのが難しいときがあります。子ども連れでお酒飲んで、自転車二人乗りで帰るわけにもいかないですし。妊婦さんとかも移動が大変で気軽に外食ができないこともありますよね。そのために、お店の無料送迎をトゥクトゥクで始めたのがきっかけでした。

 

送迎は普通車でもできますけど、その移動自体に面白みはないですよね。トゥクトゥクなら目的地に行けるだけじゃなくて、乗っている間も楽しくなります！トゥクトゥクレンタカーもしていますので是非、運転もしてみて下さい 笑

 

 

――私も先ほど乗せて頂きましたが、通りすがりの人が注目してくれるのでよく目が合いました。しかも、ドアがないので人との距離が近く感じて。自然と「こんにちは」と挨拶したり、小学生から手を振られて、こちらも手を振ったり。

 

齋藤さん：そうなんですよ！　トゥクトゥクを導入したのがちょうどコロナ禍の時期。ソーシャルディスタンスとか大変でした。そんな時もトゥクトゥクに乗っているとみんな顔を上げてこちらを見てくれて、手を振ってくれたのが嬉しくて。コロナ禍で直接手は触れられないけど、手を振り合うことはできるんだって気づきました。

 

トゥクトゥクは乗っているだけで、少し陽気になれます。トゥクトゥクの後部座席で難しい顔は似合わないですよ！タクシーは難しい顔をして手を挙げて止めるじゃないですか？ 私たちのトゥクトゥクはこの「P」のポーズをしてくれたら乗せてあげることにしています！笑

 

 

「P」はポジティブやハッピーの「P」です！笑

このポーズしている人で不機嫌な人いない！笑　逆にこのポーズをするから機嫌が良くなることもあると思っています。

 

 

方南町遊園地化計画！

 

――最後に今後の展望などを教えて下さい。

 

齋藤さん：助成金事業のトゥクトゥク買い物サポートについては、9月25日から始めていて12月19日の3ヶ月間限定の取り組みです。街中で人目は引くのですが、これに乗れるというのがまだ広まっていません。来年も実施する予定ですので、もっと多くの方に活用してもらいたいです。

 

私は何より「わくわく」が大切だと考えています。気分が落ち込んでいる人はうつむいて、下を見てしまいがちです。でも、逆に先ほどの「P」のポーズのように、陽気な行動することで気持ちがポジティブになることもあると思っています。

 

日本を変えられなくても、商店街は「わくわく」の力で変えられる。方南町全体を遊園地のようにするのが私の目標です！笑

 

 

取材後記

タイに行くと街中にトゥクトゥクが走っているのは当たり前。でも、日本の商店街にトゥクトゥクが走っていると、そこに小さな違和感が生じます。この日常との少しの「ズレ」がわくわくにつながるのだな、と感じました。きっと、齋藤さんはこのような楽しい違和感を常に考えていらっしゃるのだと思います。インタビュー中もとにかく笑いが絶えませんでした笑

そして齋藤さんから「変ドル」なるものも紹介して頂きました。お祭りでポップコーンを100円で出していたら、お金を持っていない子どもが買えない姿を見て考案したそうです。お祭りなどで、清掃や仕事のお手伝いしたお子さんがもらえて、この変ドルでお買い物ができる仕組みだそうです。

わくわくするアイディアと実行にうつす行動力。お話を伺って、私自身も元気を頂きました！

 

 

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■有限会社i.h.s（interesting happy selection）

映像制作事業・飲食事業・小売事業・アミューズメント事業・こども事業・トゥクトゥクレンタカー

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■スタジオ カワ坊

「今ある体を使いやすく」

10分からできるマンツーマンの運動スタジオ

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（接骨院の中にお入りいただき2階にお越しください）

 

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