
今日は15時にマイアミに向けて飛ばねばならないので早起きの6時起き。昨夜のシカゴ・カブス戦を観られなかったショックは寝て回復したか?。シャワーを浴びて朝飯、朝飯!このホテル内にはレストランはなく、1階にアメリカンダイナーが入居しているのでそのまま入店。
Welcome!と感じのいい女性が席に案内してくれる。朝早いのでオフィス街に位置するこの店では客は2組が見えるだけ。
米国朝食定番のトースト、ベーコン、エッグ、ポテトとコーヒー。ポテトは大好物のボイルドポテトを炒めたもので大満足。ベーコンはお決まりのカリカリ。昨日からの機内食とラウンジ飯に飽きてきたのも手伝って美味いし、現在の米国の物価にしては安い20ドルだったので気分が良くなって彼女にチップを弾む、いかれたオヤジ。コーヒーのおかわり忘れた(笑)

朝食
ホテルのチェックアウトは12時、飛行機は15時発。これから4時間で2箇所をまわるミッションであり、ここでチェックアウトをして荷物をホテルに預けるか?このまま出て行き12時までにホテルに戻ってくるかの二者択一。運命の分かれ道のような選択?をしなくてはならない。結論は今いる1階から部屋まで戻る時間がもったいないのでこのまま出発に決定!
しかし、時間がないので今日はUberを呼ぶこととする。ご存じのようにUberはEatsとライドシェアがあり、日本ではUber Eatsばかりだが海外では両方が一般的である。ライドシェアにはLIFTなど他の会社もあるが、これから訪れる国ではどこもUberが使えるのでUber一択で今回はGo!
日本のライドシェアUberと比較して海外では車種の選択肢が多い。使ったことがある方なら分かるように現在地を選択するとホテル名が自動的に出てくる。行き先は日本語で入れても自動的に地名が米語になって選択するだけ。海外ではタクシーを捕まえること、行き先を伝えること、料金交渉とチップにかなりのハードルがあったがこのハードルをゼロにしたシステムは素晴らしい。降車後に運転手の評価とチップを入力するので運転手も必死にサービスを心がける。
私の経験ではエンゼルス観戦のため空港から乗ったセダン車は若い女性の運転で、私が近づくと降車をしてきて荷物を取ってトランクに入れてくれる、車内はきれいに掃除がされていて、乗るときは腕を貸しましょうか?(彼女の手でも良かったと今思う無念)、どこから来たのか?などの会話、乗ると音楽は聴くか?渋滞しているので経路を変えて良いか?と確認もありホテルに着くと荷物をフロントまで運んでくれた。当然チップと評価を最高にしたのは言うまでもない。やはり、何事もコミ力と笑顔だ!

一昨年乗った若い女性運転手のUber車内
ホテルからUberでユニオンステーションへ向かう。なぜユニオンステーションか?当然、ここはアンタッチャブルだ。
映画「アンタッチャブル」は禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとするアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」な戦いの日々を描いた名作映画。ユニオンステーションがハイライトシーンの舞台となるのだが、映画「アンタッチャブル」の後生に語られる有名なシーンの撮影で使用された大階段は、ユニオンステーションのグレート・ホールの東側入口内にある。列車の発車時刻寸前に現れたカポネ・ファミリーと追いかける財務省のネスとの銃撃戦の舞台で映画のクライマックスにあたる重要な場面である。
ここでは乳母車が階段を落ちていく場面が象徴的であるが、このシーンは本当は列車内での銃撃戦を撮りたかったが予算の都合から、ソ連映画『戦艦ポチョムキン』の有名なオデッサの階段の場面を引用して「階段落ち」のアイデアが生まれたと言われている。映画ファンにはたまらない場所。まだまだフィルム映画時代で照明のために電力会社が一時的に駅への電気の供給を増やしたとの逸話も残されている。いや~映画って良いですね。

ユニオンステーション外観
さてユニオンステーションに着いてグレート・ホールに入るが、階段が2箇所ある。いずれも見た目は同じなのだか、ロケで使われたのはどちらなのだろう?何も案内がないので両方見るしかない(帰国後もどっちの階段かは判明できず)。大階段前に立つと感動!それも2回(笑)。入れ替わり立ち替わり観光客が来ては記念写真を撮って帰るが、「あっち側にも階段ありますよ!」と言いたくなる。

二つの階段(さてどちらが舞台なのか?)
グレート・ホールには大きな星条旗が掲げられている。9.11以来このような光景はよく見てきたが昨日の空港でも多くの星条旗が掲げられていた。ちょっと待てよ、今日は7月4日金曜日、ホテルの周辺のオフィス街が閑散としていた。
あっ、今日は祝日?・・・「独立記念日」だ。米国では日本のように祝日が多くなく年間10日(連邦法)しかなく、それも休業する企業は祝日により差があるが独立記念日はほとんどの企業が休業だそうだ!どうりで閑散としているはずだ。
と、感激している暇はない。急いで次へ移動。

グレート・ホールの星条旗
Uberで次の箇所へ急ぐ。2箇所目は危険を覚悟で行くパーキングビル。
シカゴには高架鉄道と呼ばれる道路上に鉄骨で組み上げられた鉄道の高架があり、かつてはニューヨークなどにも存在していたが現存するのは、ここシカゴだけである。中心部にはその高架鉄道が町中を一周していて、その区間はLoopと呼ばれている。鉄骨の高架鉄道であるので電車が通過する際はガタンガタンと音が街に響き渡る。

高架鉄道の下部(まさに数々の映画に登場)
この音が映画のキーとなるのがインディジョーズなどで有名なハリソン・フォード主演の「逃亡者」である。
妻殺しの罪を着せられたキンブル医師(ハリソン・フォード)が護送車から逃亡し自らの無実を証明しようとするため警察に追われながらも真犯人を見つけ出すというサスペンス映画の舞台がシカゴである。追われている際に警察に公衆電話から電話するのだが、捕まえらないようにシカゴでなく「フィラデルフィアからかけている」と言うのに、高架鉄道の音と、かすかに聞こえるループ(高架電車)のアナウンス、「次の駅はマーチャンダイズ・マート」と入っていたことから警察にシカゴのクラーク/レイク駅にいることがバレてしまうのである。

Loopとジャンクション
実はキンブルは自分が取り逃がした犯人と思しき「片腕が義手の男」を追う。病院に忍び込み装具製作室に入り込んで片腕が義手を製作した人のデータを探し、身元を探し出すのだが、その記憶は映画初見の時から私の脳裏から何故か離れず、病院には装具製作を行う組織と部屋があるのだ!と自分自身が装具を付けるまで思い込んでいた。
映画の舞台となった高架鉄道(シカゴ・ループ)のクラーク/レイク駅横のパーキングビル前でUberを降りパーキングビルに入る。完全に不審者であるので警備員または警官に拳銃を突きつけられても文句は言えない。無人の警備員室をいいことにエレベーターで勝手に6階へ上がる。下調べは事前に十分行っている。クラーク/レイク駅を後ろにし、ターゲットはちょうどこの先であることを確信する。高架鉄道に電車が通る音がダダンダダンと聞こえる。まさに俺はゴルゴ13か!
ループには90°に曲がる箇所が4箇所あるが、そのうちの一つがここであり、信じられないような急曲線とさらに十字にクロスするジャンクションがこの下である。まぁ、写真を見なければ状況は理解できないであろう。

十字+むりやりつないだジャンクション
ここを通過する電車を撮るのが目的であるが、先ほど気づいた今日は祝日であり、電車は大幅に減便になっている。いつもならひっきりなしに南から北から西から東から電車が数珠つなぎでやってくるのだが閑散としているのは街、パーキングビルと電車も同じ。最大では3列車がこのジャンクションでは重なることがあるのだが数分おきではなかなか重ならない。ここで粘ったが最大で2列車が重なるのが山であった。
といっても逃亡者も驚くような風景であることには変わりはない。情報収集に1年以上かかったが独立記念日の祝日は落していた。残念と思えばいいのか、平日ならば警備員がいてビルに入れなかったかもしれない。いや、監視カメラで狙われていたのかもしれないが無事にミッションは完了!まずはホッとしたので、自身が逃亡者となりビルを脱出。
時間も押し詰まったので急いで1階へ下りてUberを呼ぶ。
し・か・し、えええ~、スマホが固まった!さらに再起動ができない。ヤバい、ホテルのチェックアウトの時間も迫っていて、空港への出発も遅れてはまずい!流しのタクシーどころか車両も人も通らない完全な祝日だぁ~
何度もトライして再起動まで5分かかり、そこでUberの出発地を現在位置で入力するとどうも現在位置がずれている。出発地と思われる地点まで歩いてUberを待つこと10分で車はやってきた。
滑り込みセーフ、助かったか?ホテルへ戻り部屋へ走り入口にキーカードを何回もかざすがエラー。どうもチェックアウト時刻を過ぎるとキーカードが使えなくなるようだ(考えて見ると保安上当たり前ですね)。フロントに戻ると同じように時間いっぱいまで粘った人でフロント窓口は長蛇の列。ん~ん、困った。もう、やけくそだぁ~、列の間隙を縫って「excuse me!excuse me!」と言って最前列へ出て、いきなり飛び出して係員に事情を話して(ここで必死感を演出)、キーカードを再設定してもらう。
急ぎ部屋に戻り、荷物を出し、今度は余裕のよっちゃんで部屋もトイレにもゆっくり行って、フロントに行けば誰も並んでいない。30分も経過していた。やばい電車では間に合わない。再びUberを呼んで空港まで行ってみれば祝日でフリーウェイは空いていて20分で空港まで着いてしまった。ではラウンジで昼飯たべよ!





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