人それぞれのタイミングで|連載第3回

C magazine for the PT OT ST

人それぞれのタイミングで|連載第3回

連載:麻痺と一緒に
Jan 27, 2023

私の麻痺症状は軽い。

 

はたからはよくわからない。

 

共感も少ない。

 

将来、似たような人はいるのだろうかと思っていた。

 

「人それぞれにタイミングがある」

 

あることがきっかけで、

遅ればせながらSNSをやるようになった。

 

毎日投稿するようにしていて、

未だ、診断名がなく困っている方には出会っていないが、

似たような方にたくさん出会っている。

 

・最近半身麻痺になってしまい、なぜ私?と苦しんでいる方

 

・なかなか受け入れられず、自暴自棄になっている方

 

・日常にあくせくしている方

 

・医療従事者の方と一緒に何とか日々を良い方向に向けようと頑張っている方

 

さまざまな投稿を目にし、

勝手に共感し、

日々学んでいることがあります。

 

 

それは、

 

「人それぞれタイミングがある」

 

ということです。

 

「ゴールは一生ない」

 

山登りに例えると、

山頂付近の人もいれば、

どこかで休憩している人、

怪我をして安静にしている人、

これから登る人、

自宅の机で登る計画を立てている人、

 

など

 

人それぞれタイミングがあり、

人それぞれ今の状況が違う。

 

そして、ゴールは一生ない。

 

決して悲観しているわけではない。

 

経験上、到達したような気になったときほど、

クリアに次が見えがちだ。

 

最近にも、

腕を振るように意識して歩いていて、

いい感じと思っていたら、

ふと、「腕振り過ぎ?」なんて、

真逆のことを思ったり。

 

 

私の今は、とてもとても楽しい。

 

出来ないと思っていたことに、チャレンジしてみようという気になったり。

 

そうやって向き合いだしてから、かれこれ6年になる。

 

まだまだ道半ばだが、

「真剣に取り組んだことは、人は知らなくとも、自分を支える力になっていく。」

という文に出会い、背中をいつも押してもらっている。

 

小さな自信の積み重ね。

 

これからの自分に大いに期待したいと思っている。

 

 

PROFILE
川畑亮輔

川畑亮輔

1988年生まれ。会社員。左半身麻痺者。
2005年、部活中の脳震盪から脳内に嚢胞が見つかる。2010年にスポーツトレーナーの専門学校卒業後、2014年あたりから麻痺症状を自覚。診断名がつかず、現在も経過観察中。より良い生活が送れるよう、日々模索している。
「歩くこと」が生涯テーマ。趣味は下駄散歩。
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