今回もmust&should思考に支配されがちな方に特に読んでいただきたい内容なのですが、ひとつ気をつけていただきたいことがあります。
それは、
この思考が強い人の多くが、それに支配されている自覚がない
ということです。
恐らく当の本人の中では当たり前すぎて、自分の思考の癖として認識することすらないのだと思います。
他の思考の癖も含め“癖”ってものは大抵そうなのでしょうが、潜在意識と呼ばれる無意識下のものになってしまうと自分ではなかなか気付けないらしいです。
ですから、自分は大丈夫、と思っている方も一度立ち止まって自身の思考の癖について振り返ってみて下さい。
それでは前回のコラムに続き、今回は別の側面から見たこの思考の問題点についてお話をしていきたいと思います。
まずは以下をご覧ください。
私がコーチングを受け始めた初期、PT(理学療法士)としてどのようなビジョンを描くかについて悩んでいた時のコーチとのセッション内容の一部です。
コーチ:「高瀬さんはそもそもPTとしてどうありたいの?」
私:「それが分からなくて悩んでるんですけど・・。でも、患者さんの役に立てるレベルのPTであるべきだとは思うんですよね」
コーチ:「そうなんだねぇ、ならどうして患者さんの役に立てるレベルになりたいのかな?」
私:「リハでお金を頂いている以上、最低限そのレベルには達しなければならないですよね」
コーチ:「うーん、僕の質問に何一つ答えてくれないなぁ・・」
私:「・・・・・???」
コーチ:「高瀬さんの“want(~したい)”を聞きたくて質問してるのにさぁ、返ってくる答えが全て“mustとshould”なんだよねぇ。高瀬さんの“want”は一体どこにいっちゃったんだろうねぇ・・」
人生で初めてこんなに細かく自分の発言を分析してもらって、人生で初めて『自分の中にWantがない』という事実を認識できました。
間違いなく私は中学生時代から30歳を越えるまでずっとこの感じでしたし、本当の限界が訪れるまでは何の問題もなく順調に人生を送っているつもりでいました。
must&shouldとwantの違いは以下のように表現できます。
★must&should ➡ 世間一般の無難な正解/そうしておけば間違いなさそうなもの
★want ➡ 純粋な自分の想い/正直な自分の想い
must&should思考の支配下で行動・決断する場合、wantなどなくとも成り立ちますし、そもそも自分の想いなどどうでもいいことなのです。
自分がどう想うかよりも、“世の中で正解とされがちなもの”が優先される訳ですから・・
そうなると徐々に“自分の気持ち”にはフォーカスしなくなり、最終的には“自分の想いが何なのか”がさっぱり分からなくなります。
Wantがないということは、“自分の想いがない”ということなのです。
これこそがmust&should思考が招く最大の問題点です。
当時の私の悩みを思い出してみると、
・なぜ自分が頑張れないのか分からない
・今後PTとしてどうしたいのか分からない
例外なくしっかりと、自分の考えや想い・wantが分からなくなっちゃってますよね。全てはmust&should思考に支配された結果なんだと思います。
どうか皆さんのwantを大切にしてください。
本当はやらなきゃいけないのだろうけど、どうしてもやりたくない!
そんな時があっても良くないですか?それが今の正直な気持ちなんですから・・
Wantこそが皆さんの本当の想いであり、私たちが無理なく自分らしく生きていくためには欠かすことのできない大切なものです。
他者の評価など一切気にせず、自信を持って、正直に、ぶっちゃけちゃって下さい・・
あなたのwantは何ですか?
連載:編集部インタビュー
“病気したから旅に行けるんですよ!” 右半身麻痺での世界一周旅行 直前インタビュー
一度は歩くことすらできなかった。そんな彼が今、飛行機に…
2025.07.02 UP
連載:編集部記事
Tokyo Pride 2025に参加して
リハ職の私たちがスクラブで歩いた、その意味 2025年4月、代々木公…
2025.06.15 UP
連載:先天性の視覚障害について
視覚に障害があっても、マジシャンになれる!【連載第4回】
私は視覚に障害がありながら、マジシャンとしてステージに立たせて頂いて…
2025.06.02 UP
連載:Cマガジン主催セミナー
Cマガジンプレゼンツ!全6回シリーズ 【第一回】自分とクライアントのためのコーチング&フィジカルアセスメント 開催決定!
皆様、こんにちは!Cマガジン編集長の重國です! 2025年6月25日…
2025.05.28 UP
連載:先天性の視覚障害について
ディズニーは視覚障害者でも楽しめる!【連載第3回】
私は視覚に障害があります。 今回も、それでも元気に生き…
2025.04.19 UP
連載:編集部インタビュー
わくわくで盛り上げる! トゥクトゥク買い物サポート 方南銀座商店街
Cマガジンコラムニストの川畑亮輔さんが地域の買い物サポートに参加して…
2024.12.11 UP
連載:編集部インタビュー
"病気したから旅に行けるんですよ!" 右半身麻痺での世界…
一度は歩くことすらできなかった。そんな彼が今、飛行機に…
2025.07.02 UP
連載:編集部記事
Tokyo Pride 2025に参加して
リハ職の私たちがスクラブで歩いた、その意味 2025年4月、代々木公…
2025.06.15 UP
連載:先天性の視覚障害について
視覚に障害があっても、マジシャンになれる!【連載第4回】
私は視覚に障害がありながら、マジシャンとしてステージに立たせて頂いて…
2025.06.02 UP
連載:Cマガジン主催セミナー
Cマガジンプレゼンツ!全6回シリーズ 【第一回】自分とク…
皆様、こんにちは!Cマガジン編集長の重國です! 2025年6月25日…
2025.05.28 UP
連載:先天性の視覚障害について
ディズニーは視覚障害者でも楽しめる!【連載第3回】
私は視覚に障害があります。 今回も、それでも元気に生き…
2025.04.19 UP
連載:編集部インタビュー
わくわくで盛り上げる! トゥクトゥク買い物サポート 方南…
Cマガジンコラムニストの川畑亮輔さんが地域の買い物サポートに参加して…
2024.12.11 UP
CのMEMBERになると、
オンラインコミュニティでの
MEMBER同士のおしゃべりや
限定コラムやメルマガを
読むことができます。
MEMBER限定のイベントに
参加も可能です!