これを読んでくださっている方々の中に、今現在「“なぜ自分はもっと頑張れないのか?”」と苦しんでいる方がいらっしゃるかもしれません。
私は理学療法士として働き始めてからずっと“なぜ自分はもっと頑張れないのか?”という想いに悩み苦しんできました。
今回は、私が味わってきた苦悩の日々と、過去の私の基本的な思考と習慣行動についてお伝えしたいと思います。
きっと、私と同じような思考をお持ちの方がいらっしゃいますよ・・
冒頭でもお伝えした通り、私は理学療法士として働き始めてからずっと「“なぜ自分はもっと頑張れないのか?”」という想いに苦しみ続けてきました。
今までそれなりの努力を続けてきたにも関わらず、今は頑張れない、その理由が私自身まったく分かりませんでした。
さらに言うと、“そもそも自分は理学療法士としてどうなりたいのか?何がしたいのか?”ということすらさっぱりわからず、それをどのように考えたらいいのかも全く分かりませんでした。
そんな状態のセラピストが病院で働くとどうなると思いますか?
苦しさだけを感じながらもひたすら我慢して理学療法士として与えられた業務を機械的に淡々とこなす、こんな苦しい日々を送ることになるのです。
ここでちょっと、私の過去を振り返ってみます。
“最低限やらねばならないことはちゃんとやるべきである”という思考のもと、定期試験のための勉強は徹底的に行い、3年間学年上位の成績を取り続けました。
ただし年一回の学力試験では平均点がいいところです。
わかりやすく、頭は良くないけど真面目、定期試験だけは努力でどうにかするタイプでした。
一般大学を卒業して塾講師として働いた後、理学療法士の専門学校に入学しました。
正直なところ、あまり深く考えておらず、今後の人生に不安を感じている自分を国家資格で安心させたかったことが入学の決め手でした。
“遠回りをして専門学校に入学したのだからしっかりやらねばならない”という想いのみで、高校時代同様4年間の定期試験は全て結果を残し続けました。
“人体についてもっと知りたい”とか
“〇〇ができるPTになりたい”
といった前向きな思いは一切なく、使命・義務として当たり前のように試験勉強に取り組んだ結果です。
“PTは常に勉強会に参加しながら自己研鑽を続けるべきである”という脅迫観念に支配される中で、1~2年目は周囲のセラピストと同じように
などなど、頑張れない自分に鞭を入れながら研修会に参加しましたがそれでも自分は頑張りきれません。
目を輝かせて勉強し多くを吸収していく彼らが羨ましかったですし、周囲のセラピストにどんどん差をつけられていく焦りを感じながらもその差を埋めるための努力はしない、
そんな自分が情けなくて苦痛でしかありませんでした。
3年目以降、そんな状況に耐えられなくなり問題をすり替え始めます。
“自分が頑張れないのは職場のせいである”と自分に言い聞かせて、転職と法人内異動を繰り返すのです。
たった5年の間に4つの病院で勤務しましたが、職場を変えたところで状況は何も変わりませんでした。
そりゃそうですよね。
そもそも問題は全て自分にあるのですから・・
私自身は全く気付いていませんでしたが、当時の私の思考はどんなときでも
・〇〇であるべき
・○○すべき
・〇〇しなければならない
でした。
この思考に支配されることの危険性については、また別の機会に詳しくお伝えしますね。
多くのセラピストの方々は、リハビリテーションという自分の仕事に誇りとやりがいを持ち、前向きに仕事に取り組んだ結果として患者様の役に立つことを望んでいらっしゃると思います。
私もそのうちの一人でしたが、実際PTとして働く中で感じていたことは
・周りのセラピストは皆頑張っているのに、自分は一体何をしているのか
・経験年数だけが増していくが、実力が伴っていない
・自分は患者さんの役に立っているのだろうか
・努力していない自分なんかが担当となってしまった患者さんが可哀想だ
・そもそも、自分はPTとして存在意義があるのだろうか
こんなことです。
よく辞めずに耐えましたね、って感じのどん底でした。
とにかく苦しくて、苦しくて、仕方がなかったのですが・・
ある時、転機が訪れます。
ひょんなことからある“もの”と出会ったことで私はどん底から抜け出すことになるのです。
しかも、私が想像していた抜け出し方とは全く違った角度から。
その出会いの詳細については次回のコラムでお伝えさせていただきます。
今まさに苦しんでいる皆様に、一日でも早く転機が訪れることを願って。
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