2023.3.11のCマガジン主催のイベント「THE リハビリテーション」を開催し、そこでは運営費の寄付を募るとともに、一緒に取材活動や運営のアイディア出しをしてくれるメンバーを募集しました。
前回のコラムでご紹介したように、Cマガジンが考えるリハビリテーションとは、「あらゆる属性の生きづらさを改善すること、または、改善するように取り組むこと」ですので、単純にあらゆる方々に参加してもらおう!という発想です。
色んな方に運営に携わって頂くことで、編集部だけでは考えもつかない発想が生まれるに違いありません。
今回、メンバーとして登録して下さった方々は、イベントに参加してくれた、理学療法士、作業療法士の友人、義肢装具士、それから歩行障害を持った方と電動車椅子ユーザーの方でした。
不定期ですが、対面とオンラインにてミーティングを重ねてアイディア出しや方向性などをざっくばらんに話し合っています。
Cマガジンのメンバーとしてミーティングに参加してくださっている電動車椅子ユーザーのアツシさん。前回のコラムで出会いのきっかけを書きました、イベント終了後の帰り際に寄付をくださった方です。
Cマガジンのメンバーミーティング後に食事をしながらお話を伺いました。
アツシさんは脊髄小脳変性症という国の指定難病に含まれる病気をもっています。小脳という運動がスムースにできるように調整している部分に障害があり、その影響で屋外は電動車椅子を利用して移動しています。
アツシさんは医療機関での理学療法や会員制のトレーニングなどを行っていますが、外で歩く練習が最近転ぶのが怖くてできなくなってきている、と教えてくれました。
私が理学療法士で大学の教員をしながら、個人事業を立ち上げて活動していることもお伝えしていました。
ある時、ミーティング後の食事中に話しているとアツシさんの自宅が私の職場からバスで30分くらいのところにあることが判明。
「私、仕事後にアツシさんの家に寄れますよ。」
「そしたら、歩く練習に付き添ってもらおうかな。」
という具合に新しい仕事がスタートしました。
週に1~2回、1回30分、歩行練習に付き添う仕事です。
2023年7月下旬、18時30分くらいから30分間、第一回目の歩行練習を開始。
日中は暑いのでこの時間から歩き始めるのがちょうどよい季節です。考えてみれば、この時間に屋外の歩く練習に付き添えるのは既存のサービスでは難しいかもしれません。
雑談をしながら30分間、しっかり歩きました。
初回は少し息切れが見られていたので、持久力も少し落ちている印象です。
歩くのが難しくなると、全身的な活動性を上げることが難しくなります。つまり、運動によって生じる心拍数や呼吸数増加、またそれを回復させるための機能も使わなくなってしまいます。
手足の機能のみならず心肺機能も低下してしまうので、少しの運動でも疲れるようになります。脊髄小脳変性症という難病。根治が難しい進行性の病気ではありますが、何かできることもあるはずです。
アツシさんと相談しながら歩行練習やそれ以外にも私にできることを探していこうと思います。
1980年生まれ。理学療法士。早稲田大学スポーツ科学研究科 スポーツ科学修士課程 修了。東京保健医療専門職大学 専任教員。十条かねたか整形外科で非常勤勤務。2021年外出や旅行を楽しむための身体づくりをサポートするトレーニング・コンディショニング事業「グッドレッグ」を起業。臨床・教育・研究・個人事業に携わりながらセラピストの新たな可能性を模索している。webマガジン「C」編集長。
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