その人らしく暮らす、生きるを支援する仕事、作業療法士|連載第1回

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その人らしく暮らす、生きるを支援する仕事、作業療法士|連載第1回

連載:作業療法と私
Aug 30, 2022

こんにちは。作業療法士の栗原実里と言います。

 

私は現在、養成校で作業療法学科の教員として勤務しながら、週1回訪問看護ステーションで作業療法士として勤めています。

 

「教員」というと「作業療法のスペシャリスト」のような印象がありませんか?

 

私の場合は「教員」ではあっても、ごく普通の作業療法士です。

 

養成校を卒業し、いたって普通に総合病院に勤めて、何か素晴らしい研究をしていたわけでもありません。

 

たまたまご縁を頂いて、教員という仕事をするようになった普通の作業療法士なので、「作業療法のスペシャリスト」とは言えませんが、十数年間作業療法士として経験してきた中で、悩んだこと、感じたこと、考えたことは自分なりにいっぱいあります。

 

作業療法のことを何でも知っているわけではありませんが、

作業療法の楽しいところ(魅力)、

難しいところ、

皆んなが悩みがちなところ、

などを、作業療法に興味のある人・作業療法士として悩んでいる人達に、自分の経験も踏まえて、お伝えすることはできると思うのです。

 

 

 

作業療法を伝える

 

なので私のコラムでは「作業療法を伝える」をテーマに

・作業療法のことを知りたい方

・作業療法士になりたいが迷っている方

・作業療法士として働く中で、悩んでいる方

 

向けに、 

 

・作業療法の魅力

・作業療法の難しいところ

・作業療法士としての私の経験(回復期リハ、訪問リハ、訪問看護)

・働くことを考える

・作業療法のこれからを考える

 

といったことをお伝えしていければと思います。

 

 

今回は初回なので、作業療法士の仕事について簡単にお伝えしていきたいと思います。

 

 

作業療法士という仕事

 

作業療法とは、ごく簡単にお伝えするのなら、

「その人らしく暮らす、生きるを支援する仕事」

です。

 

この「その人らしく」というのが、作業療法のポイントです。

 

その人らしさというのは、言い換えるとその人の「役割」「好きなこと」です。

 

私だったら、作業療法士や教員としての仕事上の役割。

家族の中での役割。

友達の中での役割。

 

好きなことは旅行、編み物、パン屋さんめぐり…など

そう考えてみると、どんな人にも暮らしの中に「役割」や「好きなこと」がありますよね。

 

皆さんはどうですか?

 

でも障害により、それらの役割が果たせなかったらどうでしょう?

 

好きなことが出来なくなったらどうでしょうか?

 

私が身体に、心に障害があったら私の今ある生活はどうなるか…

・お給料が稼げない(生活に困ってしまう)

・家族として掃除や料理など家事の戦力になれない

・友達と自由に遊べない

・旅行に行けない

 

そんな「できない」ばかりの生活になってしまったら、人生の楽しみや、幸せの一部が失われてしまうように思いませんか?

 

「できない」を「できる」に変えられるように、様々な方法を考え支援していくのが作業療法士のお仕事なのです。

 

では、作業療法ではどんな方法で支援するのでしょうか?

 

それらを次回以降のコラムでお話できればと思います。

 

PROFILE
栗原実里

栗原実里

作業療法士。東京都出身。総合病院で勤務した後、作業療法士養成校で教員として勤務し、非常勤職員として訪問看護ステーションで勤務。
趣味は旅行とパン屋さん巡り。作業療法士として働き方を模索中。
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