慈恵病院が「匿名出産」受け入れ初表明 そのメリットとリスク

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慈恵病院が「匿名出産」受け入れ初表明 そのメリットとリスク

Jun 14, 2022

望まない妊娠をした女性が病院にのみ身元を明かして出産する「内密出産」に独自に取り組む熊本市の慈恵病院の蓮田健院長は6日、報道陣の取材に、身元情報を一切明かさずに出産する「匿名出産」についても受け入れる方針を明らかにした。国は内密出産に関するガイドラインを策定中で、病院はこの日、熊本市にガイドラインの私案を提出。私案にも匿名出産を受け入れる方針を明記した。

蓮田院長は「母子の命と健康を守りたいという思いからだ。女性には説明を尽くし、赤ちゃんのために情報を残してもらえるよう説得するが、それでも(完全な)匿名を希望する女性を見放したり追い返したりすることはできない」と語った。一方で「必ずしも匿名(出産)の方にベクトルを持っていこうとしているわけではない」と強調した。

院は内密出産について「妊婦は身元情報を相談員1人にだけ開示する。情報は子供が一定の年齢に達した時点で、母親の同意の下に開示できる」と定義。匿名出産は「妊婦が自らの身元情報を明かすことなく出産し、出産後も匿名を維持する」としている。この日提出した私案で、病院は妊婦に対し、子供の「出自を知る権利」について説明を尽くして身元情報の提供を促すが、提供を拒否する場合でも出産を受け入れるとした。

内密出産は国内で法制化されていないが、慈恵病院は2019年12月、乳幼児の遺棄や殺害事件を防ぐ目的で独自に導入。21年12月と22年4月に、2人の女性が内密出産の手続きに沿って新生児相談室長1人だけに身元の情報を明かして出産した。同院での「匿名出産」の実施例はない。

引用:毎日新聞

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