【大阪・南千里】自宅復帰を目指す「パーキンソン病専門住宅」が開所

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【大阪・南千里】自宅復帰を目指す「パーキンソン病専門住宅」が開所

Jun 10, 2024

65歳以上の100人に1人がかかるというパーキンソン病。記憶力の低下を主症状とする認知症と違い、体の運動障害が中心となる同疾患は、リハビリでいかに進行を遅らせるかがカギだ。近年、こうした特定疾患に対応した高齢者住宅の供給が各地で進んでいる。昨年12月に南千里に開所した「オリーブ・南千里」もその一つだ。関西企業唯一の専門施設として、100平方㍍ものリハビリルームや24時間のサポート体制に加え、高級ホテル並みの設備充実を謳(うた)う同施設を取材した。(西山美沙希)

神経難病の人が自宅復帰目指せる

高齢化が進む日本国内で、急増しているパーキンソン病。脳が出す指令がうまく伝わらず、思うように動けなくなり、手足の震えや筋肉のこわばりなどが見られる進行性の神経疾患の一種だ。65歳以上の100人に1人が発症すると言われている。  寝たきりなど生活に支障が出るというイメージがあるが、治療技術の発達で今では早期発見・早期治療介入で進行を遅らせることができ、「天寿を全うできる病気」と言えるようになった。  「当施設は『入院では受け入れてもらえない』といった悩みや、『生活が不自由なのに、自宅で安全に暮らせるのか』などの不安を抱えている神経難病の方にとって必要な施設として開設された。また、普段から献身的に看病する入居者家族の負担を軽減し、守る意味もある」と施設長の上野誠司さん。  また、定期的な自宅復帰を目指し、リハビリや治療への意欲を高められることも大きな特徴だ。  上野さんは「パーキンソン病はリハビリや医療面での丁寧なサポートによって、長く元気で過ごすことが可能な病気。普段は施設で過ごし、定期的に2、3日自宅に帰るという生活を送る人もいる。自宅で家族と過ごすことが張り合いになり、リハビリにも良い作用をもたらしていると感じる」と続ける。

 

屋内外のリハビリスペース 常勤の理学療法士がサポート

同施設が最も力を入れているのがリハビリだ。100平方㍍以上の広いリハビリルームには、入居者の要介護度に応じて最適なものが選べるように、さまざまな機器を導入。天井から体を支えて体重の負荷を軽減し、歩行の練習ができるレール式の免荷装置などを設けている。  また、階段や砂利道などを設置したガーデンリハビリもある。実際の暮らしの中で遭遇する環境を設け、館外でもしっかりと歩けるようにするためだ。  リハビリは常勤の理学療法士作業療法士がサポート。各自に最適なプログラムを用意し、マンツーマンで指導する。食事については摂食・嚥下リハビリテーション学会に所属するリハビリスタッフが専門的な視点から支援する。

 

看護師24時間常駐 神経内科医、薬剤師が往診

 

 

ホテル運営で培ったハイクラスなおもてなし

 

同じ疾患を持つ人同士で悩みの共有も

 

 

引用:大阪日日新聞

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