AYA世代のがん支援へ 亀田総合病院で23人が勉強会で意見交わす 鴨川(千葉県)

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AYA世代のがん支援へ 亀田総合病院で23人が勉強会で意見交わす 鴨川(千葉県)

Mar 25, 2024

鴨川市の亀田総合病院は、AYA世代(15~39歳)のがんと、その課題を社会に啓発するイベント「AYAweek2024」にちなみ、職員向けの勉強会を開いた。

同院の「かめだAYAサポートチーム」が主催。23人が現場での取り組みを知り、患者の支援について考えた。

同院によると、国内で毎年、がんを発症するAYA世代は2万人で、国内全体の約2%に当たるという。 この世代は、就学や就労、結婚、妊娠、出産、子育てといった多くのライフイベントを経験するため、直面する問題は学業や仕事の継続、金銭など、多岐にわたる。このため医療分野だけでなく、社会全体で幅広く細やかな支援が求められている。 同院では、がんの診断を受けた後を生きていく「がんサバイバー」と、その家族に対する▽ニーズの把握▽関係する医療者との情報共有▽院内外の適切な資源と情報の継続的な提供――などを目指し、令和4年1月に同サポートチームを発足。 医師、看護師、理学療法士臨床心理士などをコアメンバーに、主治医チームから相談のあった患者について、ケアの方向性と方法を検討している。

研修会には、がん診療に携わる看護師、リハビリ(セラピスト)、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、事務職と、関心のある職員が参加。同サポートチームの黒田宏美がん看護専門看護師による取り組みについての説明後、6グループに分かれ、支援する上での疑問や悩み、課題などを話し合った。 参加者からは「AYA世代に対する社会的支援がほとんどなく、医療者が声を行政に届ける必要性があるのでは」「患者がどうしたら本音を話してくれるのか、距離の取り方を含め、体系的に医療者がコミュニケーションスキルを学ぶ研修が必要」といった意見が出された。 同サポートチームのリーダーで、腫瘍内科の宮地康僚医師は「AYA世代の抱える課題は、複雑でニーズもそれぞれ。正解がないからこそ、多職種で課題を共有し、話し合い、知恵を出し合うことが必要」と、活動への理解を求めた。

引用:房日新聞

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