障害者とクリエーターがタッグ「バディアート」 感性生かし商品に

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障害者とクリエーターがタッグ「バディアート」 感性生かし商品に

Dec 20, 2023

◇イベントポスターや記念Tシャツに  「障害者の賃金を上げたい」「活躍をもっと知ってもらいたい」。そんな思いで、障害者とプロのクリエーターが手を組み、互いの感性や経験を生かしたアート作品を商品化する取り組みが山陰で始まっている。スポーツ大会の記念Tシャツに障害者が手がけたデザインが採用されるなどしており、関係者は定着を目指している。  プロジェクトは「バディアートプロジェクト」と名付けられ、障害者とクリエーターがバディー(相棒)になるという意味。家電製品の卸売りなどを手がける「山陰パナソニック」(本社・島根県出雲市)による社会貢献事業の一環だ。  障害者がデザインしたイラストなどの作品をプロのクリエーターがブラッシュアップし、商品に仕上げる。同社は障害者とクリエーターを仲介するほか、商品化に向けた営業や受注を担う。同社の販売網を生かして販売力アップが期待できる。  2024年3月、島根県出雲市で開催される第41回出雲くにびきマラソン大会のポスターや、参加賞として配布される記念Tシャツは、同プロジェクトで制作された。NPO法人「サポートセンターどりーむ」(出雲市東福町)が運営する障害者福祉施設の利用者が、「太陽をテーマに、真ん中に鳳凰(ほうおう)を描いた」というインパクトのあるデザイン。従来は市がTシャツのデザインを考え、ポスターは過去の大会の写真を使ってきたが、一新された。同法人の土江和世理事長は、「こういう取り組みを待っていた。彼ら、彼女らだからこそ想像もしないような豊かな感性や着眼点があり、アートで表現できる」と期待する。  また10月に鳥取県東部であった自転車イベントでも、特定非営利活動法人「あかり広場」(鳥取県米子市)の障害福祉サービス事業所の利用者が描いたイラストが、記念Tシャツに採用された。柑橘(かんきつ)の断面を自転車の車輪に見立てたり、梨と自転車の絵を合体させたりするなどユニークな仕上がりになった。  タッグを組んだ作品は、一度きりの利用で終わらないのも特徴。依頼があれば別の用途にも応用できる仕組みで、その都度、関係者が収益を得られるようにしている。プロジェクト関連で商品の袋詰め作業などがあれば施設側に発注し、少しでも障害者の賃金上昇につながるようになっている。  同社の渡部幸太郎社長は「当たり前のように『バディアート』が日常生活の中でいろんな方に使ってもらえる世界にしていきたい」と話していた。【松原隼斗】

引用:毎日新聞

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