アクシャイ・ランプリアとヤショバルダン・ポッダールは、インドの教育制度に見られる限界への回答として、2018年に「Openhouse(オープンハウス)」を設立した。 放課後の個別指導をチェーン展開し、数学や科学などの教科のほか、ロボット工学やヒップホップダンスなどの課外活動もサポートしている。 今年の「30 Under 30 アジア:コンシューマー・テクノロジー部門」に選ばれたこの二人は、eラーニングのアプローチを採用するのではなく、テクノロジーを使って対面での学習を支援することに取り組んでいる。 「私たちは、学習はオフラインで行われるのがベストだと考えています」 スタンフォード大学を卒業した2人は、コルカタでオープンハウスを立ち上げ、その後バンガロールに拡大した。8つのセンターは、それぞれ465平方メートルの明るくモダンな教室を備えている。3歳から10歳の生徒を中心に1万人の生徒を抱える同社は、受講するクラスに応じて35~50ドル(約4800~7000円)の月額料金になっている。 ランプリアとポッダールはインドで育ったが、留学後、暗記学習に重点を置いた教育ではなく、より全体的なアプローチによる教育の可能性を見出した。保護者はオープンハウスのアプリで子どもの進捗を確認することができるが、彼らの戦略は、対面学習だ。「学習はオフラインで行われるのがベストだと考えています」と、ポッダールは言う。 オープンハウスは12月のシリーズAラウンドで1100万ドル(約15億円)を調達し、ベンチャーキャピタルのAccel(アクセル)、Matrix Partners(マトリックス・パートナーズ)、GSV Ventures(GSVベンチャーズ)を含む投資家から総額1700万ドル(約23億円)を調達した。 同社はインドや海外にさらにハブを増やすことを目指しており、場合によっては共同所有の形をとることも考えている。マトリックス・パートナーズのマネージング・ディレクターであるラジャット・アガーワルは、「十分な資本があり、多くの拠点で収支が合っている」と述べた。 同様のアプローチで、ベトナムのハ・グエンは、学生や社会人向けにコーディングやテクノロジー関連のスキル学習を提供するエドテック企業「MindX(マインドX)」を共同設立した。2015年にハノイにある20平方メートルの教室からスタートし、現在では全国に32のキャンパスを展開している。 また、ベトナムの技術者と世界中の雇用者を結ぶジョブマッチングにもサービスを拡大している。マインドXは最近、オンラインプラットフォームを成長させ、ベトナムの小規模都市や農村部に拡大するために、Kaizenvest(カイゼンベスト)が主導する1500万ドル(約20億円)のシリーズBを調達した。
今年のリストに掲載されたコンシューマー・テクノロジーの起業家も、アーティストや起業家のためにAIをビジネスに活用している。 シタール奏者であるマンスール・ラヒマット・カーンが共同設立したAI音楽作成ツール「Beatoven.ai(ビートーベン.ai)」は、ビデオやポッドキャストのためにロイヤルティフリー音楽でカスタマイズした曲を作曲する。プランは、音楽トラックの無料限定月間ダウンロードから、帰属フリー音楽と優先メールサポートなどのより多くの機能を利用するための年間200ドル(約2万8000円)までと幅広い。 同社は、2022年3月にインドを拠点とするRedstart Labs(レッドスタート・ラボ)と英国を拠点とするEntrepreneur First(アントレプレナー・ファースト)から100万ドル(約1億4000万円)以上の資金を調達している。現在、200人以上のアーティストから提供された5万曲のデータベースを有している。 サマニヨウ・ガーグは、コンテンツクリエイターやライターを目指す人たちを支援するため、最小限のコピーライティングスキルでSEOに最適化された記事、ブログ記事、広告を作成できるAIベースのライティングアプリ「Writesonic(ライトソニック)」を設立した。 2020年10月に設立された同社は、260万ドル(約3億6000万円)を調達し、Y-Combinator(Yコンビネーター)、HOF Capital(HOFキャピタル)、Soma Capital(ソマ・キャピタル)などの投資家から支援を受けている。マンチェスター大学を卒業し、AIをこよなく愛するガーグは、テキスト要約ツール「TLDR This(TLDRディス)」、AIアートジェネレーター「Photosonic(フォトソニック)」、コントロールソフト「Zesture(ゼスチャー)」も設立している。
日本では、高久侑也が保健体育/フィットネスの学位を取得して間もない2018年に、「Sportip(スポーティップ)」を設立した。AIを使ってデータを収集、分析する同社のアプリは、パーソナルトレーナーやジム、理学療法士が、オンラインでも対面でも、ワークアウトや理学療法中の人々をモニタリングし、評価することを可能にした。 このアプリのリアルタイムデータは、運動している人が適切なフォームかどうかを示し、その進歩を記録することができる。同社は、Monex Ventures(マネックス・ベンチャーズ)やDeepcore(ディープコア)を含む3億7500万円の資金を調達している。
アジア太平洋地域では、ペットケア市場が拡大している。30歳未満の起業家たちの中には、飼い主のニーズに応えるペット用品やサービスを生み出している人たちがいる。 キャンディス・チェンは台湾にペットケアマーケットプレイス「Fluv(フラブ)」を設立し、飼い主がシッター、グルーミング、ウォーカーを見つけるのを手助けしている。シッターは訓練を受けて確認され、各予約には保険がかけられている。 2021年、同社は30万ドル(約4200万円)のシード資金を調達し、台湾と日本でさらに拡大するため、さらなる資金調達を目指している。他にもチェンは、ロサンゼルスで健康的なライフスタイルを提案する飲料会社「Pink Matter Juice Bar(ピンクマター・ジュースバー)」を立ち上げている。 日本では、深田篤が2020年に犬猫用のウェアラブルヘルスモニターを製造する「Petvoice(ペットボイス)」を設立した。首輪によって、ペットの体温や食事、水飲み、トイレの頻度などの指標をチェックすることができるサービスだ。 異常があれば、アプリで飼い主に通知され、飼い主は提携している獣医師に相談することができる。月額1500円に加え、ペットボイスベルトが3850円。現在、SMBCベンチャーキャピタルなどから2億3千万円を調達している。
引用:Fobes JAPAN
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