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子どもの健康守りたい スポーツ医師らがオンラインで支援、上富田

May 25, 2023

子どもの運動教室を指導する理学療法士の湯田智久さん(和歌山県みなべ町内で)(紀伊民報)

スポーツを楽しむ子どもの健康を守ろうと、和歌山県の上富田町体育協会が、町内の小学生を対象に「スポーツドクターサポート制度」を始めた。子どもや保護者が、医師や理学療法士とオンラインでつながり、けがの予防やトレーニングの方法を教わる。協力する医師らは「子どもたちを守る環境を地域からつくり、広めていきたい」と話している。  サッカーJ1ガンバ大阪のチームドクターを務める榎本雄介さん(39)と、御坊市湯川町の北出病院に勤務する理学療法士の湯田智久さん(34)が協力する。2人とも田辺市、田辺高校出身。  サポート制度は、町のスポーツ少年団に入っている小学5、6年生を対象に今春から始まった。けがの予防や競技力の向上を目的に町体育協会が呼びかけ、野球の朝来パワーズ、岩田シャークス、生馬少年野球クラブ、サッカーの上富田フットボールクラブ、シーカラグビーアカデミーの5クラブが参加している。  榎本さんと湯田さんが通信アプリ「LINE(ライン)」で児童や保護者、指導者らとつながり、定期的にけがの予防や改善につながる体幹トレーニングの動画などを発信。個別にけがなどの相談にも応じている。費用は無料。ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン相談会も計画している。  榎本さんは「地域の少年団、部活動でトレーナー、メディカルスタッフの役割を担うことができれば。スポーツは人生を豊かにする。けがで諦めることのないよう地域で子どもたちを支援し、大きな流れにしていきたい」、湯田さんは「子どもが楽しく、健康的にスポーツを続けられるようサポートしていきたい」と話している。 ■地域でサポート  榎本さんと湯田さんは1日、上富田町の岩田公民館を訪れ、町内のスポーツ少年団に所属する小学生とその保護者、指導者ら約50人に支援制度について説明した。  榎本さんは2015年からガンバ大阪のチームドクターを務め、選手のけがの応急処置や治療、体調管理、メンタルケアなどに取り組んでいる。クリニックでも子どもを診ているといい「試合に勝ちたい、もっとうまくなりたいという気持ちが優先してけがを悪化させてしまうケースがある。指導者、保護者との関係性を築いて地域全体でバックアップしていきたい」と呼びかけた。  湯田さんは病院勤務の傍ら、地域のスポーツ教室などに出向いて子どもに体の動かし方を指導している。説明会では、けがの予防や検診の重要性を説き「病院に来る時は既に休まないといけない状況が多い。早く病院に来てプレーしながら治したり、しっかり治しながら必要なトレーニングをしたりする環境を構築したい」と話した。

引用:AGARA

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