早大と元教授に賠償命令 「俺の女に」セクハラ認定―東京地裁

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早大と元教授に賠償命令 「俺の女に」セクハラ認定―東京地裁

Apr 18, 2023

早稲田大大学院元教授によるセクハラが東京地裁判決で認められ、記者会見する原告の深沢レナさん(中央)ら=6日午後、東京都千代田区

早稲田大大学院で指導教授だった文芸評論家の渡部直己氏(71)=解雇=から「俺の女にしてやる」などと言われ、大学側もセクハラ相談に適切に対応しなかったとして、元院生で詩人の深沢レナさん(32)が渡部氏と大学側に計660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、東京地裁であった。中村心裁判長は「人格権を侵害し違法」と判断し、渡部氏と大学側に計55万円の支払いを命じた。相談した別の教授からの2次被害も認め、大学側に5万5000円の賠償を命じた。

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 判決によると、現代文芸コースに入学した深沢さんは2016年4月以降、渡部氏のセクハラ被害を受けるようになり、指導と称して連れて行かれたレストランで「卒業したら俺の女にしてやる」と言われるなどした。17年4月に被害を相談したコース主任の男性教授から「あなたにも隙がある」などと言われた。
中村裁判長は判決で、渡部氏の発言について「意思に反して許容し難い性的な不快感を与えるもので、社会通念上許容される限度を超えて人格権を侵害した」と判断。男性教授の相談対応に関しても「適切な配慮を怠り、人格権をさらに侵害するものだ」と認定した。
深沢さんは判決後の記者会見で「セクハラは生活を破壊する。大学は裁判から学んでほしい」と話した。早大は「再発防止に向けて全学を挙げて取り組んでいる。元教員のセクハラについて心から深くおわびする」とコメントした。

引用:時事通信

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