
シカゴからコロンビアへ飛ぶ飛行機はマイアミで乗り換え。要はアメリカ各地からマイアミが乗り継ぎハブ(地点)となって南米各地へ飛ぶ(専門的にはハブ&フォーク)システムである。
搭乗するアメリカン航空はニューヨークやロサンゼルスの巨大都市からは直行便があるのだが、シカゴからでも乗り継ぎとなる。これって、日本から南米に行くのは現在直行便もなく、ハブのマイアミにさえも飛ぶ便がないので大掛かりで地球の裏側への行程を感じる。
そんなことは理解の上、マイアミには何回も来ているので問題はないのだが一つ懸念することが起こった。チケットは①シカゴ⇒マイアミ②マイアミ⇒コロンビア・メデジンの2枚の航空券が発券されたが、預ける荷物はシカゴからマイアミまでしか預かれないと係員が言い張る。なぜ?かというとチケットがシカゴからメデジンの通しではないから!
チケットの予約番号が①シカゴ⇒マイアミ、②マイアミ⇒メデジンと分割されている。普通に購入した航空券とマイルを使った特典航空券とに分かれる(予約番号が違うと言うこと)のだが、マイルが使えず、通しで予約できなかったのは特典航空券座席が満席だったことが原因である。
交渉しても埒が明かず、とりあえずマイアミへ飛ぶしかない。
無事にマイアミまで着いて、車いすをアテンドしてくれるスリムな「この人は、いかにもリーマン?」と感じてしまう男性がドア口でMr.MATSUBARAと表示されたタブレットを持って、車いすと共に待ってくれている。挨拶して車いすに座り「荷物を受け取りにバッゲッジ・クレイムへ!」と思っていても車いすを押してくれる男性は、ぐんぐんメデジン行き飛行機のゲートのほうへ進む。これはまずい!男性に「荷物はマイアミで一回受け取ってから再度預けなくてはいけない」と、こういう時だけは単語がつながって必死に説明するが、男性は「心配ないよ。チェックインしているから荷物は次の飛行機に乗せ替えられるから」と言って聞いてくれない。
途中でエアラインの空港職員を見つけて私から事情を説明するのだが、この職員も車いすを押してくれる男性と同じく「心配ないわよ!ちゃんと荷物は載せ替えてメデジンまでいくからね」と話しを理解してくれないまま、ついにメデジン行きのゲートまで来てしまった。
ここで手荷物と分かれてしまうと世界一周旅は危機になる。
最後の力(口の力?)を振り絞り、ゲートにいる職員に確認してくれと頼む。車いすを押してくれている男性は、めんどくせえな!と言う顔を微塵とも見せずに確認してくれた。
と、と、ところがゲートの職員は搭載荷物の番号をコンピュータ画面で確認してくれて、私の荷物がない!と言い出した。荷物を追跡してくれるとマイアミで荷物は降ろされてマイアミのバゲージクレームに着いていることが追跡の結果判明した(私の心の中では、「ほら!言ったとおりだろ」とほくそ笑む)。
アテンドしてくれている男性の顔つきがみるみる変わり、私に向かって「バゲージクレームへ行くぞ!」。そりゃそうだろ、俺が最初から言っていたのを聞かなかったのはあなたたち!と心の中で思いつつ事情を理解してくれたことにホッとした。
ここまでで飛行機を降機してから1時間あまりだ。マイアミ空港は無駄に?デカい空港でバゲージクレームのある出口方向までも遠い。延々走って(車いすを押してくれいるので俺はなんともない)バゲージクレームに着くと私の荷物だけがポツンと寂しそうに置かれている。お~~我がトランク(涙)
すぐにトランクをピックアップして乗り継ぎカウンターでトランクを再度預ける。そして今、来た通路を逆方向に再度制限エリアに入るためボーディングチェックを行い、今度は再び、出発ゲートに向かい進む、進む!再度メデジン行きのゲートへ戻ってきたのは搭乗開始の15分前。確か乗り継ぎ時間は3時間あったはずだが、飲み食いもできずトイレも忘れてしまい、今思うと拷問の時間。

南米行きの飛行機では今でも見られることがある到着時の乗客の拍手もなく、あっけなく深夜の南米コロンビア・メデジン空港に到着。得ている情報ではメデジン空港は市内中心部にありアクセスはいいはずだ。と言っても深夜でバスなどなくタクシーで行かざるを得ない。空港出口を出るとタクシー運転手がたむろっていて「俺のタクシーどうだい?」「いや、俺はどうだいと?」と囲まれる。料金を聞くと皆が同額を言う。
空港から市内まではどうも協定の同一金額らしい。まさにメデジンカルテルか?でも深夜なので異様に高い金額だ。
このような時は一度人垣から離れて、一人の運転手に料金を聞きなおす。当然同じ額なのだが、向こうも客が欲しいはずなので、運転手一人と俺で個別に値段交渉。あっという間にディスカウント成功。なので、この運転手のタクシーに乗ることとする。タクシーはみな黄色いイエローキャブだ。
ホテルまで近いはずなのでウトウトする間もない。
と思っていると、延々とトンネルに入り、トンネルを出ると真っ暗なクネクネ道を降りていくタクシー。スマホで現在位置を確認しようとしてもスマホの通信設定が出来ていないのでわからない。
「こいつ、遠回りして金額をチョロ負かそうとしてやがる!」
いや、大丈夫。俺は交渉した時は合意した額と運転手の指名を運転手に書かせることにしているのである!
しかし、真っ暗な道を30分ほど走りビルのエントランスに止まる。運転手から「〇○ホテルだよ!」
えつ、確かに正面玄関には光にともされた〇○ホテルの表示がある。そして運転手はトランクを下ろしてくれ、ホテルからの警備員が荷物を引き継いでドアを開けて待っている。運転手には約束の金額を払い、「サンキュー」と言ってホテルに入ると明らかにバイト3名がフロントで駄弁っている。どうも英語が通じない。コロンビアはスペイン語圏なのである。フロントでは予約していれば名前だけ言って、サインをすればチェックイン無事終了。疲れたので部屋に入って速攻で寝たい。

何かおかしい。私の脳には位置関係が理解できない。ホテルのWI-FIを使いマップを出すと、現在地は目的の〇○ホテルだ。さらに空港はすぐ近くにある。4ページしかないメデジン資料を目を凝らして見てみると、地図の端に⇒付きで〇○空港と縮小コピーした8年前のガイドブックに表示があり、欄外に新しい空港ができて多くの路線が新空港に移ったと書かれている。どうも新空港は山向こうの隣の市に近接した所にあるらしい。
Google君にも確認すると「ホセ・マリア・コルドバ国際空港はコロンビアのリオネグロにある空港である。メデジンの30km東に位置している。」とある。事前の情報収集に穴があった。トホホ。
これで謎が解けた。まさに成田にある新東京国際空港と同じである。こんなに遠いのに俺は値切ってしまった!優しい運転手さんゴメンね。
一旦はスッキリしたものの、まてまて、今のうちにスマホを使えるようにしなくては。契約しておいたe-SIMに接続する。はずが数分で完了するはずが通信できない。何度もトライしても無駄だ。ここまでで1時間。
とうとうホテルのWI-FIを使ってチャットからカスタマーサービスと交渉する羽目に。日本語がおかしいのは、よくあるカスタマーサービスあるある。設定をどうしろ、こうしろ。カスタマーサービスからは遠隔で設定指示が来る。でもつながらない。また指示が来る。このやり取りをしている途中でウトウトしだす。もう4時じゃねえか!
明日、いや今日は11時にメデジン在住のモジャ君と待ち合わせしている大事な日なのに寝坊したりしたら大変だ!もうe-SIMへの接続はあきらめて、とにかく寝ることにする。カスタマーサービスおやすみなさい。






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