発達に遅れのある未就学児を支援する児童発達支援センター「こどもサークルつくばつなぐ園」(中村晶管理者)が1日、茨城県つくば市鬼ケ窪に開所した。発達に支援が必要な子どもの通所施設で、北関東を中心に福祉事業を展開し、この施設を運営するサシノベルテ(桜川市、久保田嘉郎社長)によると、つくば市内での児童発達支援センターの開所は初めてとしている。
施設は2階建てで延べ床面積約730平方メートル。教室のほか、子どもの特性に合わせた個別療育室が4室、給食を提供するための調理室、相談、医務室などを備える。車いす対応のトイレなども完備した。
対象は成長や発達に課題を抱える知的障害や発達障害、精神障害、身体障害の未就学児で、言語聴覚士や作業療法士が機能訓練を行うほか、遊びを通して体の動かし方を学ぶ運動プログラムや応用行動分析(ABA)に基づく療育を、専門のトレーニングを受けた認定指導員による個別プログラムなどを提供する。
開所時点の定員は16人。将来的には40人まで増やすことが可能。市町村が交付する受給者証を持つ未就学児が対象。月曜から土曜に運営し、毎日のスケジュールは午前8時30分に登園。各種プログラムや給食などを行い、午後2時30分に降園・保護者への引き渡しとなる。
早期に必要な指導や特徴に合わせた対応を提供することで、将来的に子どもとその家族の負担を軽減できるようサポートしていくのが目的。中村管理者は「さまざまなプログラムを用意し、子どもの一人一人の発達に合わせた療育内容にしていきたい。子育て相談や電話による相談にも積極的に応じていければ」と話している。
同社ではつくば市内に放課後等デイサービス「こどもサークルつくば」(同市東)や児童発達支援や放課後等デイサービス、保育所等訪問支援「こどもサークルつくば台町」(同市台町)、完全個別療育型児童発達支援「こどもサークルつくばみどりの」(同市みどりの)を展開。北関東を中心に福祉施設40カ所以上を運営している。
引用:筑波新聞
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