アップルの「AirPods Pro 2」が補聴器業界に革命を起こすかもしれない

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アップルの「AirPods Pro 2」が補聴器業界に革命を起こすかもしれない

Sep 25, 2024

AirPodsはかつてワイヤレスイヤフォン市場に革命を起こした。今度は聴覚補助の分野でも、同様の衝撃を与える準備が整ったようだ。

 

 

アップルは「AirPods Pro 2」で、聴力をサポートする「ヒアリング補助機能」を追加するアップグレードを実施している。この新機能は、すでに変革が進んでいる市場をさらに揺さぶることになる。

Bluetoothイヤフォンと聴覚補助の両方の役割を果たす製品を提供することで、アップルは米国で多くの低価格の市販補聴器を販売するメーカーと同じアプローチを採ることになる。ただし、新しい製品を発表するのではなく、既存のイヤフォンに聴覚補助技術を追加するという点が、一番革新的なポイントなのだ。

 

 

この新機能は、多くの一般的な市販補聴器とよく似ている。例えば、ユーザーはiPhoneで随時聴力テストを受けることができる。テストでは異なる周波数や音量がイヤフォンを通じて各耳に送信され、音が聞こえたら画面をタップするようユーザーに指示する。数分後には聴力の欠損を示すオージオグラムが生成され、それを使ってAirPods Pro 2を聴覚補助デバイスとして適切に設定できる。

 

アップルは「パーソナライズされた動的な調整が可能になり、ユーザーの周囲の音がリアルタイムで増幅されます」と強調しており、同社の聴覚補助アルゴリズムは、8段階の周波数バンドで構成されたオージオグラムを使用してレベル調整できるようになっている。従来の補聴器は通常、6つ以上の周波数帯域でレベルを調整するが、一部は低音や高音のブーストに限られていることがある。また、アップルは、すでにオージオロジスト(聴覚を専門家とする米国の医療専門家)が作成したオージオグラムをアップロードできるようにしており、さらなる柔軟性を提供している。

 

 

ソフトウェアアップデートで新機能を提供

他社では提供されていない、最も印象的な機能がひとつがある。それは聴覚補助設定がストリーミング体験にも適用されることだ。例えば、高音が聞こえにくい場合、その設定は電話、音楽、映画、ゲームの配信にも自動的に反映される。市販の補聴器は、メディアをストリーミングしている間、補聴機能が完全にオフになるものが多い。だからこそ、今回のアップデートが聴こえづらさを抱える人たちにとって、ゲームチェンジャーになる可能性が大いにあるのだ。

アップルはまた、単に聴覚補助のためにソフトウェアを提供しているわけではなく、ソフトウェアアップデートを通じて新機能を展開している。そのため同社はこれらを「これまでにないこのソフトウェアベースのヒアリング補助機能」として宣伝している。正式に聴覚障害だと診断されていないが、聴こえづらさを抱える何百万人もの人々にとっては朗報だろう。

 

 

引用:WIRED

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