商品の生産や介護など労働力をカバーするだけでなく、癒やしを与えるペットとしても活躍の場を広げているロボット。このロボットを“精神医療”に活用する取り組みが進んでいる。 【画像を見る】「お母さんのカレーはおいしい?」ロボットと5歳児の会話
長崎大学病院精神神経科の熊崎博一教授(45)は、神奈川県の出身で慶応大学医学部で学び、2年前の2022年に長崎にやってきた。(※崎は「立つ」崎) 研究室の壁を超えて交流を促すオープンラボには、アンドロイドをはじめ、ペット型ロボット「アイボ」や「パロ」などが揃えられている。 発達障害やうつ病など心の病を抱える人が増えている現代社会で、熊崎医師は精神医療にロボットを活用する研究を進めている。 (Q. 精神治療にロボットを使うメリットは?) 長崎大学病院精神神経科・熊崎博一医師(※崎は「立つ」さき):自閉症をはじめ、多くの精神疾患の患者は対人緊張が強い人が多い。人と比べるとロボットの方が安心感を感じる。もちろんロボットが人間ができない役割すべてをできるわけでもないし、人間よりすべていい対話対象であるわけではないが、ロボットを使うことで影響に多様性がある(患者との)面接に、標準化を与えることができる
2024年2月、熊崎医師が訪れたのは大学と連携して、若手医師や学生の研修なども受け入れ、熊崎医師の研究も支援している三和中央病院(長崎市)だ。精神科のデイケアに通う患者から希望を募って、ロボットとの会話をリハビリに役立てる試みに取り組んでいる。 ロボット:夜の空気と音楽、最高の組み合わせですよね。どんなジャンルがお好きですか? 患者:そうですね、バラードが好きです ロボット:バラードは心に響きますよね。お気に入りの曲はありますか? 患者:ビートルズのレットイットビーです 三和中央病院 精神科リハビリテーション部・谷口大輔部長:就労を目指す患者が面接で緊張する場合もあり、社会復帰にチャレンジする1つの段階付けトレーニングとしてロボットが有用なのかなと ロボットには大きく分けて「遠隔操作型」と「自立対話型」があり、三和中央病院では自立対話型を使っている。患者は3体の中から自分が好みのロボットを選んで会話をする。 長崎大学病院精神神経科・熊崎博一医師(※崎は「立つ」さき):(相手が)人間だと、患者がどうしても気を使ってしまう。相手の立場に立ってしまう。相手の立場に立って自分の我を出さずに遠慮してしまう。時間も気にしてしまう。「相手に自分が悪く思われたらどうしよう」なんて思ってしまう。ロボットだと忖度(そんたく)だとか相手への配慮を少ししなくてすむ
長崎・北松浦郡佐々町の多世代包括支援センターでは、この日、身体や精神の発達をチェックする5歳児検診が行われていた。 ロボット:保育園のカレーとおかあさんの作るカレー、どっちがおいしいですか?難しいかな? 発達障害などが見られた場合、適切なサポートにつなげることも検診の目的だ。 ロボット:あのさ、そこに飛行機があるよね。それ僕が作ったんだ!今は治っているけど前に僕が落として壊しちゃったんだ。その時、僕はどんな気持ちだったと思いますか? 子供:悲しい気持ち 佐々町では通常の健診に加えて保護者の了解が得られた子供を対象に、ロボットとの対話を取り入れている。 (Q. ロボットの活用について) 保健師・相良綾乃さん:(最初に聞いたとき)ロボットがどこまでできるかなと思ったが、一定して(観察)できるのも一つの手なんだな、楽しみだなと思った ここで使われているのは遠隔操作型のロボットだ。長崎大学と大阪大学が共同で取り組む研究のひとつで、ここでは大阪大学がロボットの操作を担っている。 長崎大学病院精神神経科・熊崎博一医師(※崎は「立つ」さき):ロボットの活用は全国各地どこでもできる。長崎だと離島でも同じ水準の医療や健診が提供できる。それが最大のメリット 熊崎医師の研究室では、すでに五島の二次離島・久賀島の診療所で遠隔診療による支援を行っている。医療や健診にロボットを活用するためデータを蓄積して実用化を目指す研究が続いている。 (テレビ長崎)
引用:FNNプライムオンライン
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