大阪府内高校運動部のマネジャーらを対象に、アスリートらの適切なケアを考える講習会「メディカル&マネージャー」が、滋慶学園グループの大阪医療福祉専門学校(大阪市淀川区)で開かれた。生徒らは選手のコンディションの維持や、けが・痛みの予防・処置方法などについてアドバイスを受けていた。 【写真】テーピングの実践講習。正しい巻き方のアドバイスを受けた 体に関する知識を学び、スポーツでの事故を予防することで部活動に臨んでもらおうと企画。同校理学療法士学科の副学科長、菊地淳さん(48)を講師に、メディカルトレーナー部などの学生らがサポート役を務めた。 講習会では、野球部やサッカー部、バスケットボール部、バレーボール部のマネジャーら約40人が参加。筋肉・関節の疲労回復や柔軟性の改善のためのストレッチ、急なけがや慢性的な痛みに対するテーピングの実践のほか、必要なエネルギーを得るための栄養摂取や熱中症対策のための飲料水づくりなどの座学に熱心に取り組んだ。 菊地さんによると、ポストコロナ下でのアスリートの健康や体力増進を図るには、栄養と休息のコントロールが重要。練習後は必要量の夕食や水分を十分にとり、入浴でリラックスしてから就寝する一連の流れを習慣づけ、疲労した体をしっかりと回復させることが大切という。 府立港高校男子バスケットボール部マネジャーの2年、大島優芽(ゆめ)さん(17)は「アスリートにとって軟水より、硬水の補給が大事ということや今までに学んだことがないテーピングの巻き方を知って勉強になった」と話した。 大阪産大付属高校男子バレーボール部マネジャーの2年、澤田杏思(あんじ)さん(17)は「選手たちが個々で行っているストレッチを全員で取り組むことを勧めるなど、コンディショニングを含め、講習で教わったことを生かしていきたい」と意気込んだ。 4月から同専門学校理学療法士学科に進む府立柴島高校3年、岸田万夏(まなつ)さん(18)は「ダンスの部活動で腰痛や貧血を起こした際など理学療法士によく助けてもらった。今度は自分がスポーツに励む選手たちの役に立つ番」と、メディカルトレーナーに向けての意欲を示した。
引用:産経新聞
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